精密畑作栽培管理用ソフト:PFUManager とは?

【概要】

本ソフトは,農業機械分野がこれまでに取り組んできた数多くの精密農業関連研究に見られるように,圃場等における栽培管理作業を一定サイズのメッシュ単位でブロック化して管理するためのソフトウェアです。

GPSから得られる位置情報と,その地点での生体情報・圃場情報・作業情報などを属性情報として対応付け,それをひとつの地点(メッシュ)データとして,メッシュ全体を管理することで,一つの圃場,一つの栽培管理作業を管理しようとするものです。

 

【特長】

本ソフトは,これまでの先行研究・開発成果を参考に,ソフトウェア・データリソースの有効活用という側面から,数多くのハードウェアを伴う精密農業機器研究開発事例で生産されてきた制御・管理用ソフトウェアによる精密管理用データとの互換性・相互運用性に重点を置き,できるだけ多くの既存システムとのデータを活用できる汎用性をもっています。

さらに,入手したデータを,GIS(地理情報システム)で管理できるように,ESRI-Shape形式への変換出力機能も内蔵しています。

これらの汎用的なデータ入出力機能を,さらに充実させ,精密農業(情報管理型栽培管理)における情報交換ハブとなるソフトウェアを目指しています。

 

【対応精密管理機材】

汎用性・抽象性の高い情報交換ハブたるソフトウェアを目指してはいますが,現実問題として,一気にそうはいかないもの事実です。いくら汎用性・抽象性を求めても,具体的に,データ交換を行うための仕様は必要です。本ソフトは,純粋にソフトウェアであり,実際に圃場においてメッシュ単位の各種センサ情報を収集してきたり,その情報に基づいて作成した作業指示情報に基づいて圃場で管理作業を行ったりする機能はありません。その部分は,そういった機能を実現した各種の精密管理に対応した機械・機器類・システムに頼らざるを得ません。これらは,まさにこれまで数多く研究され,現在も盛んに研究されています。

本ソフトで想定している精密管理用機材(ハードウェア)は,位置情報を取得するGPSセンサと,その地点での属性データに対応した各種センサ機器,または可変施肥機などに代表される作業機との組み合わせとなります。 この中で,本ソフトにおいて直接データ交換が可能な精密管理用機材としては,生研支援センターで開発されている作業ナビゲータ*対応機器があります。また,現在,精密畑作プロジェクト研究において開発中の北海道大学製モバイルプロセッサ(MP)#があります。いずれも製品段階ではありません。使用に当たっては研究 ・開発的要素もかなりあります。

このように開発段階で程度の差はあるものの,基本部分は固まっていることから,要となるデータ交換には,作業ナビゲータが採用しているPFNavi形式を用いることとなっています。

* 作業ナビゲータ(生研センター開発)は近日中に市販化となる予定です。詳細は,生研センターにて。

# モバイルプロセッサについては北海道大学大学院農学研究院ビークルロボティクス研究室にて。

 


[ 2005年3月報告より ]

 

【使用場面】

以上のことから,本ソフトの使用場面は,下図のような精密情報管理に基づく栽培管理体系において,データ管理・中継を担う基地・事務所用ソフトとなります。 まさに,ハブですね(^_^)



[ 2005年3月報告より ]

 

具体的には,土壌センサや葉色センサなどを搭載した移動機械または可搬型機器,空撮ヘリなどにより収集されたデータを,PFNavi形式のファイルで,ICカードやUSBメディアなどのオフラインメディアで入手します。

それを事務所・作業場内等に設置されたWindowsPC上の本ソフトで,管理(データチェック,解析,処方データ入力=作業データなど)し,前出のオフラインメディアにPFNavi形式ファイルとして出力し,作業指示データとして可変処理機械に受け渡します。

精密管理作業用に開発された可変処理機械は,受け取ったPFNavi形式の作業指示データに基づいて実際の管理作業などを実行します。

 

以上が,本ソフトの位置づけと想定される基本的な使用場面です。


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