属性データタイプおよび管理
属性データタイプとは
メッシュ栽培管理ソフト:PFUManager で取り扱われるデータの基本構造は,以下のように,GPSセンサからの入力に基づく位置(・時間)情報とその地点(・時点)での属性情報,車両情報,管理情報などから構成されます。
| 管理情報 | GPS情報(WGS84緯度経度,UTC時刻など) | 属性データタイプ識別コード | ローカル座標(XY座標系),車両情報 | 属性データ |
このうち,属性情報については,作業目的に応じて,取得するセンサ情報や作業する制御目標値など,さまざまな値が考えられます。
PFUManagerでは,これらの値は単なる数値(属性データ)として管理しています。また,生研支援センター開発の作業ナビゲータとの互換性を考慮して,各地点毎に最大5個までの属性データ値*を管理できます。繰り返しになりますが,これらは単なる数値として取り扱われます。
その数値に意味を持たせるために,具体的には,その数値が,センサから取得された,たとえばSPAD値,硝酸塩濃度,草丈,はたまた,窒素成分施肥量であることを示すために,PFUManagerでは,作業目的・内容に応じて「属性データタイプ 定義」という概念を導入しています。
(* 2006年10月版より最大16個までに拡張されています)
属性データタイプの構造
その論理構造および詳細データ構造は,以下のようになっています。

[ 属性データタイプ定義の論理構造 ]

[ 属性データタイプ定義のC#によるクラス構造関係 ]
PFUManager の中では,属性データタイプ定義は,"PMType"というクラスで管理され,タイプ識別コード(ID),タイプ名(Name),備考(Note),個別データタイプ定義(DataType,最大16個まで)などの定義情報を持っています。このうち,個別データタイプ定義(DataTypesコレクションで管理される個々のDataType)が,個々の属性データ数値の意味を定義しています。
個別データタイプ定義は,"DataType"というクラスで管理され,データ名(Name),単位(Unit),階級テーブル(Rank)という定義情報を持っています。このデータ名が対応する数値の意味・名称を定義するもので,たとえばSPAD値,硝酸塩濃度,色度値,可変窒素成分施肥量などです。単位は,それぞれ数値の意味に対応したもので,"cm","g/m2"などとなります。階級テーブルは,その属性データを塗り分け表示する際の階級毎の境界値と表示色を定義するものです。
PFUManager は,属性データタイプの管理機能(定義・編集・削除など)を持っています(ユーザガイド参照)。
属性データタイプ定義情報の共有
PFUManager は,単独で属性データタイプを定義・管理できるため,それぞれのインストールにおいて,別々の属性データタイプが定義され使用されることになります。しかし, PFUManager で管理されたデータの将来的な共有・相互利用や蓄積・履歴管理によるトレーサビリティシステムなどとの連携といった利用場面を想定すると,別々に(バラバラに)色んな属性データタイプが定義され使用される状態は好ましくありません。
また,PFUManager 開発の際,データ互換性を考慮した生研支援センター開発の作業ナビゲータでは,すでに,以下のIDを持つ属性データタイプは使用されています。データ互換性の点からこれらのすでに利用されているID定義はそのまま利用し,新たに定義し直さないことが賢明です。
| 識別コード | 意味・目的 |
| 0 | 自車軌跡 |
| 1 | 地域基準点 |
| 10 | 圃場基準点 |
| 11 | 圃場測定基準点(DGPS固定局) |
| 20 | 圃場外周 |
| 21 | 圃場入口 |
| 100 | その他(サンプル点) |
| 200 | 可変施肥設定点 |
| 201 | 可変施肥作業軌跡 |
| 210 | SS作業サンプリング予定地点 |
| 211 | SS作業サンプリング実施地点 |
| 220 | 収量コンバイン作業軌跡 |
| 221 | 収量コンバイン作業結果1次処理分 |
| 222 | 収量コンバイン作業結果 |
そのため,統一的に属性データタイプを管理する仕組みが必要になると予想されたことから,インターネット上で属性データタイプ定義情報 の共有を可能とするサービスを提供することにしました(提供中のサービスの詳細についてはLSDNサイトを参照)。
このサービスは,XML Webサービス(SOAP-HTTPを利用)として公開されており,すでに登録されている属性データタイプ定義の一覧取得や,特定IDの定義情報の取得,独自に作成した定義情報の登録などができるようになっています。
PFUManager はこのサービスのクライアント機能を内蔵しており,PFUManagerからこのサービスを利用して,属性データタイプ定義情報を共有 ・管理できます。